「人生を変えた一冊」って特別な本のはず・・・。なのに、悲しくなりました。
#人生を変えた一冊
メルカリで本を売ることってありますか?私の場合、読了した本は本棚にずっと置いておくか処分するか決めています。
本当はどんな本も本棚に置いておきたいのですが、空間に限りがあるので・・・心を震わせた本、ためになった本、愛着のある本を本棚に残しています。
ですが、そうでない本は古本屋に売りに行ったり、メルカリなどのフリマアプリを利用しています。メルカリで本を売る時は、相場を調べたり、他の人の売り文句を参考にしているのですが、そんな時「#人生を変えた一冊」というタグを見つけました。メルカリ自体が推しているハッシュタグみたいです。
自分の人生を変えるまで影響を与えた本なら売らずに本棚に大切に飾る・仕舞っておくのになぁとちょっと悲しくなりました。売っている人も、目に留まりやすくするため、さほど人生に影響を与えなかった本でもハッシュタグを付けているだけだと思いますが。
人生を変える本とは
勉強になった、ためになった、こういう考え方もあるのかと視野が広がった、そういった本にはたくさん出合ってきました。ですが、人生を変えるまでの影響を与える本というのは、生きている中で1冊出会えるか出会えないかではないかと思います。
突然ですが、宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」の中で、主人公の眞人(まひと)は、吉野源三郎の小説「君たちはどう生きるか」を読みます。彼は涙を流し、今までとは違う人間になろうと精神的な成長を見せました。彼にとってその本こそ #人生を変えた一冊 になったんだろうな、とハッシュタグを見て想像しました。
映画を見た後、私も小説「君たちはどう生きるか」を読みました。なるほど、視野が広がる本だなと思いましたが、大人の私には涙を流し、精神的成長を決意するほどの影響はありませんでした。
大人になる程、年を重ねるごとに、人生を変えるような本との出会いは遠ざかる気もします。ですが、#人生を変えた一冊 そんな本との出会いを夢見て、今日も読書を続けます。